試験期日:平成24年3月18日(日)
試験地:北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、岡山県、福岡県及び沖縄県
受験願書受付期間:平成24年1月6日(金)~1月13日(金)
合格発表:平成24年5月7日 (月曜日)午後2時
※このデータは2011年10月3日に厚生労働省より発表された資料を元に作成しています。
(厚生労働省発表の「管理栄養士国家試験」についてはこちらをご覧ください。)
【午前】(10:00〜12:40/160分)105問
社会・環境と健康/人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/食べ物と健康/基礎栄養学/応用栄養学
【午後】(13:55〜16:20/145分)95問
栄養教育論/臨床栄養学/公衆栄養学/給食経営管理論/応用力試験
※ 上記は第25回国家試験実施時の時間割です。
合格基準は総合得点の6割。
※年度によっては採点対象外の問題があるため合格ラインが前後することがあります。
過去の国家試験の問題と解答、結果資料をPDFでご覧いただけます。
最新(第26回)の国家試験問題はこちら
ガイドライン(全体)ダウンロード(2010.12.27改訂版)
健康増進法で管理栄養士の社会的役割がより明確にされたことにともない、公衆衛生学と健康管理を総合的に理解する必要が生じてきました。この科目では、健康とは何か、公衆衛生とは何かを、歴史・社会・環境とのかかわりの中で明らかにし、国民健康・栄養調査やその他の保健統計や、疫学の方法論を用い科学的に健康情報をとらえる能力を養います。
生活習慣を形成する人間の保健行動の特性と、主な生活習慣病の基本的知識・データも頭に入れつつ、社会に提供される保健・医療・福祉・介護サービスの基盤となる制度、施策、法律を学びます。
個人または集団の栄養に関連した健康問題を発見し、適切に栄養ケアを行うために必要な知識として、人体のしくみと働き、栄養素とのかかわりを医学的に学ぶ科目です。内容としては、解剖生理学、生化学、病理学に、疾患別の栄養ケアである臨床栄養学の一部が含まれています。
人の体の構成を胃や心臓などの器官より小さな単位である細胞・元素レベルまで把握し、三大栄養素の代謝とエネルギー、体内での情報伝達、遺伝子と核酸などのしくみを学習します。また、臨床検査や病気の診断と治療を概観し、加齢や栄養代謝の異常によって起こる主だった症状、臓器別の病気の概要、感染と免疫などを、ホルモンの作用も含め、広範囲に知識を身につけます。
食品と人間の生活とのかかわりという観点から、食品学、食品加工学、調理学、食品衛生学が、ひとくくりにまとめられた科目です。
食べ物それ自体の成分や働き、特性に加え、生産様式による分類、分類ごとの加工法や流通・保存のちがいなど、興味深い項目がたくさんあります。食品には、五訂増補日本食品標準成分表に示される栄養素のほかにも、おいしさや風味、栄養調節などの機能があります。食品は、加工や調理の方法で変化する性質もあり、さまざまな過程を経て食事として提供されます。
食品表示については、とくに混乱しやすい特別用途食品や特定保健用食品、加工食品の表示の正確な理解が必要です。近年問題視されている食品安全や食品衛生に関する制度・法律を総合的に把握します。加工食品の安全・衛生管理のシステムであるHACCPも大切です。
この科目は、生化学の内容を含み、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」と深い関連があります。
「栄養」は、「食物摂取で消化吸収によって体内に取り入れ、分解や合成によって成長や生命維持、健康保持に必要な成分に変換すること」と定義され、取り入れる物質を「栄養素」と呼びます。糖、蛋白質、脂質などの栄養素は、それぞれに特有の化学的な構造と働き、エネルギーをもつと同時に、年齢や活動度によって必要性も異なります。ビタミン、ミネラルも含め、生活の中での栄養素の役割と過不足が健康に及ぼす影響もここで学びます。
栄養素は、順次消化器官で細かく分解(消化)されたのちに、主に小腸で吸収され、さらに必要とされる器官へ届けられ、からだをつくる物質やエネルギーへと合成されます。消化や代謝といった体内の化学反応は、酵素やホルモンの助けを借りて行われています。各栄養素の代謝経路などは、図で理解するとよいでしょう。
基礎栄養学をベースに、人間の生活において、どのように望ましい栄養状態を管理していくかを詳しく学びます。生まれてから成長し、老いていくライフステージごとの人のからだの生理的特徴を把握し、ライフスタイルによる影響も考慮しながら、栄養状態の評価判定である栄養アセスメントを行います。その結果に基づき、日本人の食事摂取基準(2010年版)をもとに、状況に応じた栄養素やエネルギーを補給するなど必要な栄養指導を行います。
栄養必要量は、年齢ごとの平均的な基礎代謝量や運動などの生活活動強度などをもとに科学的に算出するもので、これに見合った栄養摂取量が望ましいとされています。ストレスや外的な環境変化が、栄養状態にマイナスの影響を及ぼす場合は、栄養必要量も変化します。
栄養教育とは、QOLの維持向上に役立つ健康的な食生活の実践を支援する手立てであり、広い意味での健康教育のひとつです。健康状態を客観的に知り、問題となる生活習慣があることがわかったら、管理栄養士は援助者として、対象者自らがそれを改善できるような食生活改善や運動を促し、それを可能にする環境を整える役割を果たします。
栄養教育は、対象者のライフステージ、生活状況、妊娠の有無などの条件を考慮した情報収集・分析などのアセスメントに始まり、実行可能な栄養教育プログラムを計画し、実施・モニタリング・評価といった一連のマネジメントサイクルに沿って行われます。
管理栄養士には、行動科学の知識をはじめ、行動変容を導く教育法、カウンセリングなどの実践的な技術が求められます。また、他職種と連携する際に、管理栄養士がリーダーシップを発揮してチームを牽引する場面もあります。
人間のからだには、内部環境の恒常性(ホメオスタシス)を維持する自然の調節機構があり、栄養素の欠乏や過剰などによってその機構が崩れると、疾患が起こります。臨床栄養学は、病気と栄養の関連を明らかにし、栄養ケアとして栄養を治療や予防に役立てるための学問です。
具体的には、栄養状態を評価し、傷病者などの栄養障害を特定するために、栄養スクリーニングに始まる栄養アセスメントで栄養必要量を算出し、目標設定・計画・実施・評価の栄養マネジメントを行います。糖尿病や腎臓病をはじめ、症状ごとに適切な食事療法や栄養補給法を選ぶ必要があるため、栄養障害、代謝疾患、消化器や循環器など臓器別疾患の特徴のほか、外科的処置や妊娠・加齢、感染など、特殊な状況に栄養ケアがどのような効果を上げるかも学びます。
特定の疾患に対して医療としての栄養ケアを行う場合、外来・入院・在宅などで栄養食事指導料の加算が行われ、管理栄養士は栄養支援チーム(NST)の一員として活躍します。
公衆栄養学とは、集団の健康と栄養を中心に、QOLの維持向上を目指す学問で、地域全体を把握し、そこに働きかけるヘルスプロモーションの手法を用いて展開されます。地域にある社会資源を把握し、対象集団の特性に応じて、公衆栄養プログラムと呼ばれる事業を実施します。対象集団のアセスメントから計画・実施・評価を行うとともに、集団に対する調査や分析に不可欠な栄養疫学の手法も活用します。
また、公衆栄養活動の歴史や法律を学ぶ中で、管理栄養士の役割を明らかにし、現代的な問題である生活習慣病をはじめ、毎年行われる国民健康・栄養調査の目的や内容、結果データを頭に入れつつ、健康日本21、新健康フロンティア戦略、食事バランスガイド、運動指針等や食事摂取基準を押さえておく必要があります。
給食とは、特定の集団に対して継続して食事を提供することです。ここには明確な目的と配慮があり、状況に応じて栄養素バランスやエネルギー量を決定し、計画的な栄養・食事管理が行われます。一方で、給食は何人もの人手とコストとを伴う業務であることから、無駄なく効率的に運営するために、組織・経営の面からマネジメントする必要があります。
管理の内容には、施設・設備の作業環境、HACCPなどによる工程の衛生管理、食材の購買・廃棄に関するもの、組織の目的を給食チームで共有してスムースに作業できるような人材管理などが含まれ、関連する法律の知識も必要です。管理栄養士には、日常の細かな事務管理、会計・原価管理、危機管理など、マネージャーとしての役割が求められています。
管理栄養士が活動する場は、病院、学校、福祉施設、企業など多岐にわたります。応用力試験は、管理栄養士が種々の現場で働く際に必要となる判断力や問題解決能力が試される問題です。
状況設定文から症例、データ、状況などの必要な情報を読み取って解釈または診断し、症状に適した栄養指導を選択します。複数科目にわたる知識を実際の症例に合わせて応用する力が求められます。