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かんこのベランダ菜園通信(1)

 私(=かんこ)は、この夏もベランダ菜園に挑戦しました。欲張って手を広げすぎた去年を反省し、今年はミディトマト1株、パプリカ1株、シソとバジルを2株ずつ、5月に苗を植え付けました。

 トマトは、3週間で胸の高さまで伸び、葉が生い茂りました。ミディなのにこんなに大きいの?と思って調べたら、実に養分が集まるように茎に生える新しい芽を取り除く「脇芽かき」が必要だとのこと。見れば、脇芽は伸び放題。おいしいトマトをつくるため毎週末、芽を取り除くことになりました。
 シソとバジルは丈夫で、水やりさえ忘れなければ、ぐんぐん大きくなります。好きなときに好きなだけ食べられて、料理のアクセントにもなってとても便利。でも、安心していたら、突如成長が止まってしまったのです。なんと小さな虫食いが! 忙しさにかまけていたら葉のあちこちにはすでに大きな穴が!!! 小さな青虫が勢いよく葉を食べていたようです。葉の裏までよくよく見ても大事な葉っぱを食い散らかす敵は発見できずじまい。青虫との熾烈な葉っぱ争奪戦はしばらく続きました。

 都内の緑の少ない地域のベランダでもこれだけ虫の被害を受ける。トマト1株の脇芽かきも結構大変。トマトは一気に色づき、2~3日の留守中に5~6個が食べ頃を過ぎてしまう。こんな経験をしてみると、私たちが店頭で手にする形の揃ったおいしい野菜をつくるために、どれだけの手間暇がかかっているのだろうと考えるようになりました。
 最近、『食の安全 裏側の話』(カザン)という本で、野菜の需要と供給のギャップや農薬を使わないことで生じる問題について読みました。無農薬の野菜は、実際に栽培するのはとても難しく費用もかかり、消費者のイメージや先入観に左右されて、結果的に生産者も消費者も損をしている例もたくさんあります。農薬の種類や量によってもリスクはまちまちで、農薬を使わなければよいという単純な問題ではないようです。

 今年の収穫は、トマト15個(ミディより小さめ)、パプリカ4個(形悪し)。不揃いでもやっぱり自分でつくったものはおいしいです。私は、小さな菜園を通して、生産者の現実や事情に少し目が向くようになりました。管理栄養士になるみなさんは、これから多くの消費者と生産者をつないでいく役割を担われるでしょう。お互いのことを知ることで、もっと多くの人が豊かな食生活を送れるようになるのではないかなと思います。

〜2011年ほけもし第2回より〜

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