読書の楽しみ

さいたま市(旧浦和)で母と二人で耳鼻咽喉科を開業しております。もともと母が耳鼻咽喉科の開業医でしたので、私も気がついたらこの道を歩んでいました。地元にもどってきて10年になります。開業の年に娘が生まれたので、娘も今年10才になります。毎朝5時前に起きてたまった洗濯物を片付けて、朝食の支度をし、娘がバスに乗るのを見届けてから実家兼診療所に向かうのが日課となっています。
 開業してからの私の楽しみは読書です。以前は読書が楽しみだなんて、思ってもいませんでした。時間に追われる生活を強いられてはじめて、読書がどんなに自分にとって大切か、自覚しました(要するに、鈍いのですね)。今では、忙しい日常の中で時間を作って本を読むのが無上の喜びであります。
 数年前からは、英語の原書も楽しむようになりました。中学時代の同級生と再会した機会に、「ハリー・ポッター」を原書で読んだと聞いて刺激されたのがきっかけでした。でも、私達の世代では、高等教育を受けた人でさえ、“英語”と聞いただけでたじろいでしまいます。大学の同級生や後輩でさえ、専門分野の英語論文は(仕方なく?)読むものの、趣味の時間を英語文献に費やすのは抵抗があるようです。
 実は、数年前は私もそうでした。医学を含めた科学論文は訳語が一対一対応するので読みやすいのです。曖昧な語句は科学論文では受け入れられませんから。ところが、小説やノンフィクションでは、使われている多義語をどう解釈するかで内容が変わってしまいます。その意味を考え込んでいると話の流れを見失ってしまい、結局挫折してしまいます。
 そんな時出会ったのが、とりあえず、やさしい本を多読することで英語に慣れようという「SSS英語学習法」でした。この学習法をそのまま実践した訳ではありませんが、大変参考にさせていただきました。(興味のある方は是非そのサイトをごらんください。http://www.seg.co.jp/sss/learning/index.html
 とにかく私は細かいことにこだわらずに読み飛ばすことを実践しました。SSSのサイトを参考にして辞書をひかなくてもわかる簡単な読み物から始め、だんだんレベルをあげて行き、とうとうハリー・ポッターのシリーズを読破しました。とにかく、わからない単語やフレーズは推測しながら読み、なるべく辞書はひきません。
 どうしても気になってしかたないときだけ辞書をひきますが、こんな時電子辞書は強い味方です。私が使っているのはセイコーのSR-T7800で、ステッドマンや医学語法の辞典が入っているので仕事にも使えて助かっています。その前はcasioのEX-WORDのシリーズを使っていました。
 今ではインターネットでたくさんの原書が安く手に入ります。私が読んだ中で御紹介します。One Childは「シーラという子」と邦訳されていますが、今では日本でも珍しくなくなった幼児虐待の話でとても考えさせられました。その続編のThe Tiger's Child は「タイガーと呼ばれた子」と邦訳されていて、続けて読むとよいと思います。いずれもamazonで購入しました。
 日本語とは読み比べませんでしたが、余裕があれば、読み比べてみると面白いと思っています。是非お試し下さい。