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2012年1月

政策と住民を繋ぐ保健師の仕事

 10月19日から21日の3日間、秋田で第70回日本公衆衛生学会総会が開催され、「公平性の地平からみた公衆衛生の将来展望」をテーマにさまざまな講演や発表が行われました。

 私(=ほけこ)の印象に残ったのは、自由集会の「政策に基づいた健康づくりとは?――そもそも政策ってな~に?」です。「政策」という言葉は、教科書にも出てきますし、保健師にも関わりのあることだということはわかっているのですが、「施策」、「事業」との関係は? 「制度」とはどう違うのか? と改めて考えてみると、さまざまな疑問がわいてきます。

 私は「政策」と「市町村が必要とすること」が全く違っていたらどうするのだろうと思っていたのですが、政策とは、課題を解決するための大方針(ポリシー)であって、地方は政策をもとにその地域に合わせた具体的な施策や事業を行っているという関係性が少し整理できたように思います。とは言っても、住民の特定健康診査・特定保健指導など、具体的な施策や事業実施の詳細が決められているものもあり、その役割分担は難しいところなのかもしれませんが・・・。

 集会はワークショップ形式で行われ、小グループに分かれて政策に関しての疑問や悩みを話しました。地域で働く保健師さんから、「これまで政策に関わっているという意識はあまりなかった」、「国で規定されている事業をやるので精一杯」、「事業化にはデータが必要だが、過去のデータがない」などリアルな声を聞くことができました。

 また同時に、住民に本当に必要とされている事業、施策、政策を新たに提案していくことができるのは住民の一番近くにいる保健師なのだと感じました。日常業務のなかから、その地域に必要な課題を発見し、取組み・対策の必要性を提示し、実現していく。そのときに今みなさんが学んでいる保健統計や疫学の知識が生かされてくるのだと思います。

 保健師さんの力によって、その地域の住民の生活が変わっていくのはもちろん、国の政策とも密接に結びついているダイナミックな仕事なのだということが改めてわかった気がします。

〜2012年ほけもし第2回より〜

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